理工学群の歩み
筑波大学理工学群は、自然科学の基礎と応用に関わる教育組織として2007年4月に発足しました。 筑波大学が旧東京教育大学を継承する分野と新しく設置された分野を包括して総合大学として創設されたのは1973年です。 以来、筑波大学の学群教育は、分野ごとに文系理系を配置した第一学群(純粋)、第二学群(生物・人間)、第三学群(応用・国際)が特徴としていましたが、 一般社会からより理解しやすい組織と親しみのある名称に変更するため、2007年(平成19年)4月に学群を改組しました。 そして理工学分野を包括する教育組織として理工学群が発足しました。
また、2019年(平成31年)10月から英語授業のみで学位を取得できる「総合理工学位プログラム」(海外留学生対象)が開設されました。
理学分野の沿革
理工学群の理学分野を構成する3つの学類(数学類、物理学類、化学類)の前身は、筑波大学が1973年10月に創 設された際に、 東京教育大学理学部から生物分野を切り離して発足した第一学群自然学類です。自然学類には、数学、物理学、化学、地球科学の4つの主専攻が設置されていました。2007年4月の改組再編により、地球科学主専攻は生命環境学群地球学類になり、数学主専攻、物理学主専攻、化学主専攻はそれぞれ、理工学群の数学類、物理学類、化学類となり現在に至っています。
工学分野の沿革
理工学群の工学分野の前身である第三学群は,1977年に社会工学類,情報学類,基礎工学類の3学類で発足しました. その後,1983年に国際関係学類が,1991年に工学システム学類がそれぞれ発足し,5学類になりました. 1995年には国際関係学類に国際開発学主専攻を増設し,国際総合学類になりました. 1998年には工学システム学類が4主専攻となり,基礎工学類が工学基礎学類となりました. 2007年には,数学類,物理学類,化学類の3つの理学系学類と,応用理工学類,工学システム学類,社会工学類の3つの工学系学類からなる理工学群が発足しました。
また,2019年10月より英語授業のみで学位が取得できる「総合理工学位プログラム」(海外留学生対象)が開設されました。
2021年度からは,工学システム学類の4主専攻が2主専攻になりました。
理工学群年表
年
|
理工学群
|
理学系学群・学類
|
工学系学群・学類
|
---|---|---|---|
1973年(昭和48年)10月 | 筑波大学開学 第一学群自然学類発足 数学主専攻 物理学主専攻 化学主専攻 地球科学主専攻 |
||
1974年(昭和49年)4月 | 第一学群自然学類第一期生入学 | ||
1977年(昭和52年) | 第三学群 発足 社会工学類 情報学類 基礎工学類 |
||
1983年(昭和58年) | 国際関係学類設置 | ||
1991年(平成3年) | 工学システム学類設置 | ||
1995年(平成7年) | 国際総合学類 (国際関係学類改組により 国際開発学専攻追加) |
||
1998年(平成10年) | 工学基礎学類 (基礎工学類改組により 工学基礎学類4主専攻と 工学システム学類へ移動 工学システム学類は4主専攻に) |
||
2007年(平成19年) | 理工学群 発足 | ||
数学類 | 旧第一学群自然学類各主専攻から移行 (自然学類地球科学主専攻は生命環境学群地球学類へ) |
||
物理学類 | |||
化学類 | |||
応用理工学類 | 旧第三学群から移行 (情報工学類は情報学群情報科学類・情報メディア創成学類へ, 国際関係学類は社会・国際学群へ) |
||
工学システム学類 | |||
社会工学類 | |||
2019年(平成31年) | 総合理工学位プログラム 開設 |
過去の学群長・副学群長
年
|
学群長
|
副学群長
|
---|---|---|
2007.4-2008.3 | 岡本 健一(化学) | 吉田 雅敏(社工) |
2008.4-2010.3 | 吉田 雅敏(社工) | 竹内 光弘(数学) |
2010.4-2012.3 | 喜多 英治(応理) | 舛本 泰章(物理) |
2012.4-2014.3 | 安信 誠二(工シス) | 齋藤 一弥(化学) |
2014.4-2016.3 | 宮本 雅彦(数学) | 糸井川 栄一(社工) |
2016.4-2018.3 | 佐野 伸行(応理) | 初貝 安弘(物理) |
2018.4-2020.3 | 西岡 牧人(工シス) | 守橋 健二(化学) |
2020.4-2022.3 | 秋山 英三(社工) | 秋山 茂樹(数学) |
2022.4-2024.3 | 受川 史彦(物理) | 日野 健一(応理) |